クッキーが朽ちたら


とりとめのないうた 
いつも景色ばかりが
新しく過ぎる

黄色い車の羅列の中に
組み込まれている安心感
まだ社会にいないことを
錯覚できたこと

 馬鹿みたいに降り注ぐ太陽は
昨日を欠いた道標だったし
それは電柱が丸くたって
変わらないことだった

 流星がガタゴト鳴るたび
無自覚さを思い知らされる
クッキーの棘が
辛辣でないのと同じように
繰り返される愛のささやきは
それそのものが
終わりのしるしだった
 
瞬きをするから経過が早い
そのうれしさを
噛みしめようとする

時間に価値をつけてくれた君の
名前を思い出せなくなる日を期待して
20日後の予定を立ててみる

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