作詞「ゆううつのカムパネルラ」




とおくで空がながれている

アクリルでぺったりと重ね塗りしたみたいな景色は、安心できた

ひかりのこどもたちは おとぎの国へゆく
ひかりの届かない 
うすく灰色がかったそこは
カサカサの肌の 怪獣をよぶ

アクリルの空も ミニチュアの人も 
豆つぶのダンプカーも
みんな作りものだったらよかった

もしそうなら ぷかり ゆらりと浮かぶ
雲に色をつけて
ゴムにつめて風船にした

手の届かないこどもに 
夢のくにへの片道きっぷをわたした

わたしは どこにもいけずに無人バスにのる
握りしめてた硬貨の意味がわかんなくなる

かなしいな

白鳥の停留所はあかるく
まっさおな顔をしたわたしがのりこんできて
手をとった

「 」

わらう小鳥たち 
ゆれる木々は、とうめいな嘆息をつく

一面中まるく光る つややかなみずうみ
いっしょにとけたら、たのしかったでしょう
ひとりを望んでしまうのは、
どうしてなの?
赤いきつねのおやこは、
もうじきゆりかごのなかなのに


どこかしらない異国の土地で、
わたしは跳ねる
おどって、just dance ただ それだけの

ラヴレターは、届かなくてよかったの

こうふくの木曜日 
夢のくに発 石炭袋ゆきよ。


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