惚けそして


ただ朝がくるから起きて夜がくるから寝る。水の流れを数えて、もう何回目のノックをしたあと空咳。もう終わりだと思いながらレモンスカッシュの屋台を出す。透明な人間ばかりが足を運ぶ。
幽霊が画を売って、暮らしてそうして灰になる。終わってしまった景色ばかりがシャッターを切る。
心をとばしたホッキョクグマ。帰れなかったのはどうしてでしょう。三日月はまんまるに光る。とぼけたような印で、今日も隠して、
本当のことを知ってもなお、がらくたのように笑って。

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