日記
恐らく、必要でないからうつくしかった。手に届かないから欲しがった。ただそれだけのことで、そこに意味なんてなく、こうしてわたしは二十歳になる。
わたしは、意味のないものに意味を持たせることが好きで、またそれを意味のないものに戻すのが好きで、結局、ただの女でした。
なんの理屈もなく、なんの根拠もない好きを眺めて、手のなかで暖めては磨くことしかできませんでした。いなくなると聞いて、精一杯のさみしいも戯言にしか聞こえなかったでしょう。本気になるほど本音を消してしまった。
神奈川までついて行きたかったな。なんでここまで、と言われても、だって好きだからなんて歌詞みたいなことしか出てこない。2日で、正確には3日で好きになった。馬鹿みたいと思う。けど馬鹿みたいにしか生きれなかった。意味が無いことはわたしを安心させて、やはり結晶のように美しかった。
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