理想の生活
なまぬるい生活がしたい
みなさんはたまに、〇〇な生活がしたい、〇〇なところに行きたいなんて思ったことはありませんか?
わたしはとても、日常から抜け出した空間に行きたいです。
正確に言えば、日常には変わりはないんですが。
わたしは、わたしの理想の、日常に行きたい。
なまぬるくて、あったかくて涼しくて、ここちが良くて、わたしの好きなものしかない世界に行きたい。
そこにはきっと、ささやかな太陽があって、きらきらと輝いた港町があって、白いこぢんまりとしたおうちがあって、好きな人がいて、何気ない日常があるんです。
嫌なことなんか何もなくて、ただ朝目が覚めたら大好きな君が隣にいて、おはようって言いあうんです。
おはよう
おはよう
今日はいい天気だね
そうだね、どこか散歩にでも行きたくなるね
なんて、何気ない幸せを、一緒に、噛みしめたいんです。
大きな幸せとか、悲しみとか、なんにもいらない。
ただ平穏に、ふたりだけで、幸福なまちで過ごしたいんです。
これってきっと、贅沢なのぞみだと思います。
ひょっとすると宝くじで大金を引き当てたいとか、テレビの視聴者プレゼントに当選するとか、難関の大学に合格することなんかよりも難しい気がします。
これは命がかかっています。
命をすり減らして、ふたりで、ふたりの日常を歩んでいます。
そうしたふたりの命がかかっているこの平和は、ふたりの命があってこそのこの願いは、とんでもなく他より価値があるんじゃないかって思います。
つまり、わたしたちが思っている“普通の日常”って、ほんとうはものすごく難しくて手が届かなくて貴重なものなんじゃないかって思うんです。
なぜなら平穏に毎日をすごすためにはお金がいる。
場所がいる。ご近所さんがいる。悪口を言わない人がいる。優しい人がいる。優しい環境がいる。死んでいない、生きている君がいる。
今の世界は、このひとつひとつの価値が値上がりしていると思います。
だから、だからこそ、わたしが望むこの日常は大切で、かけがえがないんだなって思います。
わたし、すごく、すごく、すごく、ぬくもりがほしくて、満たされていないんだなぁって、この記事を書いていて思います。
あぁ、なまぬるい港町で、君と、なまぬい生活がしたい。
生きている、君を実感したい。
わたし、昔から変化がこわくて。
新しいことが苦手なんです。
同じ場所で、昔からなんにも変わらない、いままでもこれからもずっと、君とわたしのままで、過ごしたいなって思います。
この季節になるといつも思います。
きっと、また来年も思うんだと思います。
わたしは生きている限りずっとこんなことを思い続けるんだろうし、いつまでも過去を美化して追い求めるんだと思います。
今日は人が恋しくなりました。
明日は、多分もとに戻ります。
わたしは、いつまでこの理想の世界から抜け出せないんでしょうか。
ここで、筆を置きます。見ていただき、ありがとうございました。
幸せな世界に、みんな行きたいですよね。
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