1月物語

1月の出来事を1日ぽくまとめた。


 気がついたら色んなことが終わっていて知り合いとレストランにいた。
暮らしの部分で意気投合して、迷子になるつもりで知らない街の知らない公園まで散歩する。登山したあと遊具で遊んで帰る、楽しいスタンプラリーみたいな日だった。
わたしの乗った遊具を全力で回されたとき、あ、今心から笑ってると思った。鬼ごっこをして、全力で走ってる時の無垢さに似ていた。

 帰りながらいつか記憶になる日のことを想った。念のため、わたしの記憶はあまりもたないことを伝えた。もたないというか、みんな自分のことでないように映る。

 久しぶりにバスに乗った。揺られながらぼんやりとしりとりをした。笑いのセンスが抜群で大体コントになった。帰りに手持ち無沙汰になってパックの牛乳を買って渡した。たしか「わたしは色んなことにセンスがないから」と言っていた気がする。

 深夜の海、光の中にあるタワー。乗るはずだった駅を徒歩で歩く。廃墟街に高鳴り、わたし結構どこへでも行けるのだなと思う。そう話したら別にどこに行ってもわたしだからいいよで済まされて、つまんないのとぼやきながらまた記憶になる日のことを思う。死んだ星の話を聞いているとき、すっと色んなことがどうでもよくなった。
 
 やさしくて大好きな子と会う。湖、橋の上でのタイタニックごっこ、コッペパン、母親になりたいかどうか。パイナップルみたいな並木道を歩く。夕日が差して後ろ髪がなびくその一瞬、人が好きだなと思う。穏やかな街。手を振りあって別れた。

 サンタクロースの残骸、ピエロ、ゲームセンターのお兄さん。面接の前どんな自分になろうか迷う。結局作ることは苦手で素で対面。人見知りしたけど楽しくお喋りする。語りながらもわたしの意識は別のところにあった。意識せずとも口は勝手に動いてくれ、わたしは相手の目が意図するものをくみ取る方に気が向いていた。緊張しないから面白いと言われた。どんな立場の人でも人間だからなぁと思った。大体自分が言われることのレパートリーは決まっていて、それに対する反応も大方決まりきっていた。合否連絡日を聞いて一礼して別れる。

 街を探検したあと一人で博多に繰り出す。一人で探検って怖過ぎて最高だと思いながら更に奥深くに迷い込む。気がついたら路地の危険な雰囲気のところにいて、綺麗なお姉さんが歩いてて、大変だ〜と思いながらサラリーマンに着いて行ったら元のバイト先に出会う。久しぶりに挨拶して後にした。女将さんが変わりなくて嬉しかった。

 クレープとお給料と大量の駄菓子を抱えて、あと何かして帰りたいと思って知らない寿司屋に飛び込みで入る。魚がふわふわ泳いでいて、「最高」と思う。それからあんまりおぼえていない。

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